GRADEproは、次の計算式に従い、典型的ベースラインリスクと相対効果の大きさに基づき、GRADEエビデンスプロファイルにおける介入効果の絶対指標を自動計算する。
絶対効果(1,000人あたり)= 1,000 x | CER x (1 - RR)|
ここでは、
CERは対照群イベント発生率(CER = 対照群にてイベントが認められる人の数 ÷ 対照群の総人数)、
RRはリスク比である。
| 例 |
| メタアナリシスからのリスク比(RR)は 0.83 (95% CI: 0.78〜0.89) 対照群イベント発生率(CER)は 40%(1,000人あたり 400人、または 0.4) よって、 絶対効果 = 1,000 x 0.4 x (1 - 0.83) = 1,000人あたり 68人の減少 |
オッズ比(OR)はまずリスク比(RR)に変換され、上記に従い、対応リスクが計算される。
オッズ比をリスク比に変換するための数式では、メタアナリシスからの対照群イベント発生率(CER)を使う。
RR = |
OR |
1—CER × (1—OR) |
ここでは、
CERは対照群イベント発生率(CER = 対照群にてイベントが認められる人の数 ÷ 対照群の総人数)、
ORはオッズ比、
RRはリスク比である。
| 例 |
| メタアナリシスからのオッズ比(OR)は 0.64(95% CI: 0.47〜0.89) CER は 112 ÷ 438 = 25.6% または 0.256 よって、 RR = 0.64 ÷ (1- 0.256 × (1—0.64)) = 0.70 よって、 絶対効果 = 1,000 x 0.256 x (1 - 0.70) = 1,000人あたり 77人の減少 |
ハザード比(HR)からの絶対効果
ハザード比(HR)はまずリスク比(RR)に変換され、上記のように、RRから対応リスクが算出される。
ハザード比をリスク比に変換するための数式では、メタアナリシスからの対照群イベント発生率(CER)を使う。
RR = |
1—eHR × ln (1—CER) |
CER |
ここでは、
CERは対照群イベント発生率(CER = 対照群にてイベントが認められる人の数 ÷ 対照群の総人数)、
HRはハザード比、
RRはリスク比である。